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アートでヒーリング(09/09/05)

芸術は癒し。
こんなことを実感したのは、先日訪れたMOA美術館でのこと。
モネの「睡蓮」を見に行ったのですが、
一枚の絵が醸し出す空気感に圧倒されました。
優しいひかりがとけ込んだ水面に、輝く睡蓮の花。
ほんとうに一つ一つの花が、静かにきらめいて咲いているのです。
フレームの枠を超え、どこまでも続いて行くかのような
果てしない安らぎの空間がそこにはありました。
それを眺めるわたしの身体もきれいな空気に満たされて、なんとも心地よい!
絵を見て涙ぐんだのは初めての経験でした。
心が洗われるって、こういうことなんだ。と。

素晴らしいなあ、と、心からおもいました。
この絵を見て感じた感覚は、言葉で言い表せない類いのもの。
例えば、よく手入れされた竹林に流れるすうっとした空気感だとか、
自然が作り出す色彩の美しさに見とれてしまうとか、
そんな時にも似た感覚。
人のエゴが存在していない世界に触れた時に感じる、安らぎと潔い美。
あ〜、本当のアートって、なによりのヒーリングなのですね。

話変わって、
アートってなんでしょう?

アートとは、表現ですよね。
絵画、音楽、彫刻、踊り、いろんな分野にわかれているけれど、
どれも作り手の表現によるものです。
「自分の内にあるものが表現されたときに、癒しが起こる」とは、
信頼している治療家の言葉。
思いを様々なかたちで表現することは、人間が持って生まれた本能です。
赤ん坊の頃から泣いたり、笑ったり、怒ったり、
普段の生活でも感情を肉体で表現して生きているわたしたち。
感情を溜め込んだら、病気になってしまいます。

芸術とは、この身体に有り余る深いおもいを、
なにかのかたちをとって表現すること。
そうして人は自分の内部に生まれた何かを昇華できるのでしょう。

あの「睡蓮」を描いたモネの凄さが身にしみます。
あんな美しい表現をできるモネの心の奥は、どんなふうなんだろう。

わたしは芸術家じゃないから、
せめて自分の人生をアートに生きたい!
時には愚かで、時には醜かったとしても、
そんなありのままの自分を恥じることなく表現しきって生きて、
願わくば、いつかきれいな世界にたどりつきたいな。
あの「睡蓮」みたいな、澄み切った美しい世界に。

Sep.05.2009


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