「極楽通信・UBUD」



「夢日記 in UBUD」




作品4
写真:作品4


■クラス会


これは風邪をこじらせていた時に、見た夢。


それは、クラス会の場面だった。
会場は、居酒屋。(影武者ではありません)
場所は日本で、私の故郷・名古屋だろう。
薄暗い大広間に、20人ほどの男女が、思い思いに座っている。
いずれも20代だ。
小学校のクラス会だった。
「先生!ひとこと挨拶して下さい!」
教え子のひとりが、叫んだ。
先生は、こんな時には昔の思い出話しをするのが良いと考える人だった。
先生は、白髪を右手で梳(す)きながら話し始めた。
彼らが小学校6年生の頃のことだという。


「大きな顔で小さな帽子を被った女生徒と、小さな顔で大きな帽子を被った女生徒がいたのを覚えているか?」
「遠足に行った時のことだ」
「二人はいつも寄り添って一緒に行動していた」
「弁当も仲良く分け合っていた」
「仲の良い娘たちだなと思った」
「どちらも、凄いブスだった」
「この娘たちは、姉妹だったんだ」
「今頃、どうしているかな」
とりとめなく断片的なことを話しながら、先生は、遠くを見る目をしている。
教え子たちは、誰もその姉妹のことを覚えていないようだった。


オチもない、なんの変哲もない夢。
眼が覚める数秒の間に見た夢。
覚める瞬間、先生が私だったのに驚いた。




Information Center APA? LOGO