「極楽通信・UBUD」



42「ウブド検定3」


極楽通信・UBUD極楽通信 ≫ ウブド検定3




「ウブド検定2」に続き、ウブド病のあなたに「ウブド検定」第3弾。「APA INI=これ、な〜んだ?」です。やはり、ミクシイの日記にアップした《ウブド検定問題・10問》を掲載しました。2010年12月14日に、3問追加。回答は末尾に。では、健闘を祈る。



■これ、な〜んだ?・問題1(25/08/2007)
ピンジュカン
ニュークニン村からペネスタナン村までジャランジャランした時に、田んぼ見つけた物です。いったい、何でしょう?


■これ、な〜んだ?・問題2(19/03/2008)
ポリシー・ティドゥール
ウブドの裏道で、道路に写真のような盛り上がりが横切っているのに気がつきませんでしたか。一体、これは何でしょう?


■これ、な〜んだ?・問題3(28/07/2008)
糸巻き
郵便局のあるジュンバワン通りを歩いていて見つけた「APA INI?」。鉄柱にボトルが括り着けてある。廻りに人はいない。ナイロン線の行方が気になります。


■これ、な〜んだ?・問題4(26/09/2008)
ルアック
タバコの右にある二つの物「APA INI?」。納豆ではありません。


■これ、な〜んだ?・問題5(27/10/2008)
走り幅跳び
10月25日に、クンダン(太鼓)とジャウク・マニス舞踊の競技大会(第3回)が開催された高校で見つけた「APA INI?」。講堂の裏にありました。


■これ、な〜んだ?・問題6(18/11/2008)
コオロギ
男の子たちの眼の前にある物は何でしょう?バリらしいと言えば、バリらしい。


■これ、な〜んだ?・問題7(14/04/2009)
汲み取り
これは午後11時、モンキーフォレスト通りにある某レストランの前での出来事だ。某レストランは、スリー・モンキー。深夜、この車はレストランの前で、いったい何をしているのか?s


■これ、な〜んだ?・問題8(25/01/2010)(写真3)
APA INI APA INI APA INI
3枚の写真は、トゥブサヤ村の某屋敷前で撮ったものです。左から順に右へ拡大写真となっています。いったい何に使うために門前にあるのでしょう。ガルンガンに関係があります。


■これ、な〜んだ?・問題9(21/02/2010)
パングル
写真左は金槌(カナヅチ)、右は木槌(キズチ)。それでは、真ん中の物は何に使われるツチでしょう? 大工道具ではありません。もちろんバリに関係あります。


■これ、な〜んだ?・問題10
?
ハヌマン通りにあるヌール・サロンをご存じですか。ヌール・サロンは、ウブドのスパ第一号です。問題はスパではなく、この屋敷門の左右に各ひとつずつある植物のことです。さて、写真にある、この植物の葉の先端にある白いものは、何でしょう?


■これ、な〜んだ?・問題11(15/05/2010)
交配請負業
バロンの大集合を見に行く途中、ブルセロ村(Br.Bresela)で見かけた看板。ピンクの豚が可愛い。【KAUNG】と読める。谷口五郎編、インドネシア語・日本語辞典(!999年版)を調べると「kaung:[Sd]しゅろ。」とある。[Sd]は、スンダ語らしい。写真を見る限り「しゅろ」とは、まったく関係ないことはわかる。では、いったいこの看板は何だろう。


■これ、な〜んだ?・問題12(07/12/2010)
手動スライサー
トゥブサヤ村にある《ママズ・ワルン》の店内で見つけた珍品。先ほどまで使っていたので、汚れていますが、お許し下さい。幅50センチほどの木製道具です。伝統的な道具ではないと思うのですが、かなり便利な逸品。さて、いったい何に使う物でしょう。


■これ、な〜んだ?・問題13(13/12/2010)
リンギス
うしろの風景をよく見るとわかると思いますが、いったい何に使う道具でしょう。簡単ですよね。


解答


問題1)これはバリ語で、ピンジュカン(pinjekan)
田んぼに群がる、鳥を追い払う道具で、風によって風車がまわり、元気な音を立てます。本来は竹で作られたものを言うそうですが、近年、このように空き缶を使ったものもピンジュカンと呼ぶようです。ちなみに、案山子(かかし)は、ラクッ・ラクッ(Lakut-lakut)と呼ぶらしい。


問題2)ポリシー・ティドゥール(polisi tidur)
直訳すると”寝る警察官”とでも言うのか。これは、バイクや車のスピードを落とさせるために作られている山です。日本では、住宅地などに設置され英語でバンプ(bump)と呼ばれているものです。


問題3)凧揚げの糸巻き
糸の先には凧が空を舞っている。凧揚げに飽きるのか、凧が空風に安定すると、揚げ手は、糸巻きをどこかに縛り付けどこかへ行ってしまう。バリの風物詩でもある。


問題4)ルアック(Luak)のウンコ
ルアックとは、インドネシア語・日本語辞典では、いたちと訳されている。私は、じゃこう猫の仲間だと聞いている。このルアックの排泄したコーヒー豆を「コピ・ルアック」と言い、貴重品だ。写真でわかるように、ウンコすべてがコーヒー豆です。コーヒー豆は消化されていないので、正真正銘のウンコではないと言える。正確には、コーヒー豆を繋いでいるものがウンコというわけだ。ウンコ状の塊から、コーヒー豆をひとつひとつ取り外し、薄皮を剥く。木槌で叩いてほぐし取るという方法もあるらしい。


問題5)走り幅跳び(Lompat Jauh)の砂場
それにしても、砂場が小さい。踏み板が1メートルほどだから幅は2メートルほど。砂場の奥行きは、5メートル弱だと思う。砂場の向こうは深い谷。これでは、谷に向かって跳び込んでいくようで怖い。 写真には写ってないが、助走には距離が短すぎる。※走り高飛び(lompat tinggi)棒高跳び(lompat jalah)。


問題6)竹で作った虫かご
虫かごに入っているのはコオロギ(Jangkrik=ジャンクリッ)。中には、一筒に一匹のコオロギが入っている。大人の男たちは、竹筒を二つ繋げてジャンクリックを闘わせて賭けるタジェン・ジャンクリッに興じる。タジェンは闘鶏のこと。雨季になると、ジャンクリッの心地よい鳴き声が聴こえる。秋の夜長じゃなく、雨季の夜長とでも言えばよいのか。近年、ジャンクリッを捕まえるのも大変のようで、子供たちは5,000ルピアで購入している。ジャンクリッの命は、1ヶ月だという。子供たちにしては、贅沢な趣味だと思う。子供達は、純粋にジャンクリッの鳴き声を楽しんでいるようだ。


問題7)汲み取り車
トイレの汚物が満タンになった時(普通は溢れる)に、業者を呼んで汲み取ってもらう。日本のボットン便所と同じシステムだが、バリの違うところは溢れるまで気がつかない点だ。通常、店の敷地内(普通はトイレの近く)地中に、幅2m×2m深さ3mの穴を掘ってそこを糞溜場とする。蓋をして、汲み取り口としてパイプが埋め込まれている。10年に一度くらいの頻度で、業者に来てもらうと聞いているが、来客数に寄って異なるだろう。店によっては、地下水が流れ込み、溢れるてしまうこともある。作業は、閉店後だから、おのずと深夜ということになるのだ。


問題8)ペンジュール立て
すべてに家にあるわけではありません。


問題9)パングル(Panggul)と呼ばれる、ガムラン演奏用のツチ
金槌はパル(Palu=インドネシア語)、木槌はプンゴト(Pengotok=バリ語)。


問題10)鶏卵の殻
この植物は、ユッカ(Yucca)というユリ科イトラン属植物のようです。先端に針のある葉を密生する常緑低木。花を咲かせると聞いていますが、私はいまだ見たことがありません。是非、見たい。花のように見えるが、卵の殻です。卵をのせる目的は、飾りか? はたまた、卵の栄養素を植物に与えているのか?。バリ人のお洒落センスに感心させられた一品です。


問題11)豚の交配請負業
バリ語辞典に【KAUNG】は、オスの家畜のこととある。ここでは、オス豚は種豚として、メス豚には子を産ませ売っている。ちなみに豚は、バリ語の普通語でチェレン(celeng)、丁寧語でバウィ(bawi)。


問題12)手動スライサー
主に、玉ねぎをスライスする時に使う道具。「名称はない」と《ママズ・ワルン》のママは言う。箱に入れた玉ねぎを、フタを押しつけるようにして箱をスライドさせると、板に取り付けられた刃物で薄くカットされた玉ねぎが下に落ちてくる。日本にも、これに似たものがあったような記憶がある。


問題13)ココナツの外郭を剥がす道具
名称は、バリ語でプンゲサン(Pengesan)、ブンゲス(Benges)などなど、地域によって異なるようです。インドネシア語のリンギス(=Linggis)と呼ぶ地域もあるようですが、リンギスは日本ではバール(金てこ)と呼ばれる物。写真は、リンギスをプンゲサンとして使用している例。


※いかがでしたか「ウブド検定3」。
 楽しんで頂けましたでしょうか? 不備な点が多いのはお許し下さい。(2010/4/4〜)




Information Center APA? LOGO