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「極楽通信・UBUD」



70「ウブド・ホテル事情」



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「星のや」が、ウブドの北に位置するペジェン村に、1月20日オープンした。
日本の情報に疎い私は知らなかったが、友人、知人に訊くと、v 「高級なおもてなしで、料理も美味しい。一度は行ってみたい旅館&ホテル」
「20年くらいで急成長した日本旅館」
と、日本で人気な旅館&ホテルのようだ。
バリ島ペジェンにオープンした「星のや リゾート」は、私には、一生宿泊することのない高級ホテル。
私の関係する「アパ?情報センター」が「星のや リゾート」の営業方針と同意するところがあったようでツアーのいくつかをジョイントしてくれている。
アパ?の責任者・ワヤン君の心意気を気に入ってくれたようだ。
「都会化するウブド地域(109)」で報告したように、バリ島のホテルラッシュは高級化へ進んでいる。
私が訪れた1990年代には想像もできない勢いだ。
27年も経っているのだから変貌もするか。

田舎のウブドに、旅行者が泊まったのはウブド王宮が最初だろう。
外国人旅行者をゲストとしての宿泊で、本当の意味でのホテルではない。
ウォルター・スピースが最初に訪れた1925年の滞在は、ウブド王宮の宿泊施設を利用していたと思われる。
一般の旅行者を最初に泊めたホテルは、ムティアラとチャンプアンだと聞いている。
以前、聞き込みをしていた時、1955年のオープンと聞いている。
ムティアラは、ウブドの変則十字路にあるワンティラン(集会場)前にあった。
客室は8室。
主にジャカルタの旅行社から送られた旅行者だったそうだ。
ホテル・チャンプアンは、ウブド王宮の所有。
このホテルは、王宮がウォルター・スピースに提供した土地に彼が建てた(1928年)住宅兼アトリエを改築してオープンしたもの。
サラスワティの開業は、1978年。
「プリ・アニアール」もホテルとしてオープンしている。
高級ホテル・イバのオープンは、1995年。
元チャック・インと呼ばれた小さなバンガローが始まり。
ウブドの王族が所有だが、現在、経営は譲渡している。
名称も「Warwick Ibah Luxury Villas & Spa」に変名した。

バックパッカー御用達の宿は、ホームステイ。
ホームステイといっても、家族とともに同じ家屋に泊まって世話になるというわけでなく、別棟を借りる民宿のようなものだ。
ホームステイの第一号は、モンキーフォレスト通りにある「オカ・ワティ」。
「ムスティカ・ロスメン」も古いと訊いているが、所在が確認できない。
ロスメンは、一般的にインドネシアでは商人宿のような使われ方をしているが、ウブドではホームステイと同意語。
私が最初に泊まったのは、カジェン通りの1番地「ロジャーズ・ホームステイ」だった。
ロジャーさんの民宿という意味だ。
カジェン通りは500メートルほどの長さで、左右に民家が並ぶ。
民家のほとんどが、ホームステイを商っている。
門や塀に、宿を商っているとわかる小さな看板が掛かっている家がかなりある。
民家と言っても敷地が広いので、名古屋の兎小屋生活者だった私には屋敷に思える。
日本の旧農家にも似た、趣だ。
民宿だからホームステイでよいのだが、なぜか、ロスメン、ゲストハウス、アコモデーション、ハウス、イン、ペンッションなどとさまざまな名称をつけている。
名称で差別化をして、観光客の目を引くつもりでいるのだろう。
屋敷地域を外れて建てられた宿には、バンガロー、コテージ、ヴィラ、ロッジ、ホテルなどと命名されている。
こちらは、台所の設置された宿泊施設。
ホームステイよりは、ちょっと価格が値上がる。
滞在を始めた当初、ウブドに何軒の宿があるか調べたことがある。
100件ほど調べたところで調査を止めた。
次からつぎへと宿泊施設が増えてゆくので、切りがないのだ。
今思えば、ウブドの人気が加速度的に上昇していた時期だったと言える。

近頃の高級ホテルは、リゾートと変名してイメージチェンジを計っている。
ホテル○○ではなく、○○リゾートとなる。
バリのエステサロン、スパの人気は近年、目を見張るものがある。
ウブドもご多分にもれず、スパの出店が目白押し。
ホテルの多くがスパを併設するようになった。
スパ設備があるのをアピールするホテルは、スパを加えて「リゾート&スパ」と名前を変えて、顧客の確保に努力している。
リゾート&ヴィラだったり、スイート&ヴィラだったり、リトリート&スパだったり。
そのほかには、リザーブ、ブティック、スタイル、コンベンション、ラグジュアリー(luxury)なんてわけのわからない単語がついているホテルもある。
ラグジュアリー(豪華なさま、贅沢なさま)を「ランジェリーかと思った」、なんてトンチンカンなことを言う知人もいる。
ランジェリー(lingerie=装飾性の高い女性用下着)を知っている、お前も怪しい奴。
私には縁のないところで、理解できない経営戦略が行われているようだ。

(2017年2月12日更新)


※カジェン通りの動画(撮影:2015年12月28日)